「読書のワークショップ」開始!

どうもどうも。新学期も始まりまして皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕は暇があんまりありません。

前回ブログから何と、1ヶ月も時間が空いてしまいました。
そう、ほんとに時間がないんですよね(いや、ありがいことなんですけどね)。
休みの日も、新たに準備しているグループレッスンのためのHPの作成なんかで、妙に時間を取られてしまう(こちらのHPも出来上がったら「宣伝」する予定。カメのあゆみのごとく遅々として作業は進みませんが。。。)
おかげで、こないだ買った哲学書もなかなか読み終わらず。昨日、やっと読了ですよ(最近、話題になっていた『世界はなぜ存在しないのか』という本なんですが、非常に読みやすい本ではあるので興味のある方は是非)。

どうして、こんなに時間がないのか。それは一つは上に書いたHP作成作業。
でも、たぶんそれ以上に、この4月から、いろいろと新たな企画を始めてしまっているからなんですよね。

その一つが、「読書のワークショップ」。

先々週、土曜日からついに始まりました!
第1週に高学年コースをやり、先日14日に低学年コースも始まりました。
いや、なかなか面白いですね。
子供たちが、こちらの思っても見なかったような発言をするので、僕としても興味深いグループレッスンになっております。

高学年コースは10人。
低学年コースは3人。
低学年コースはもう少し人がいた方はいいような気がするものの、正直、レッスンとしては、これぐらいの方がやりやすい。ちゃんと全員の発言も拾えますしね。
逆に高学年コースは思った以上の大人数。
教室いっぱいを使う羽目になっちゃった上、前回はレイ先生にも手伝ってもらうことに。
次回はさらに、別に岸先生という女性の先生にも手伝ってもらいます。

高学年と読んだのは、「赤いろうそくと人魚」という古典的な名作童話。小川未明作です。
意外な、しかし残酷な結末な絵本なのですが、その残酷な部分が子どもにはえらい悪評。。。
多くの子どもが、途中で「金」に目がくらみ「ダークサイド」に落ちてしまう登場人物を痛烈に罵る罵る。最後に書く作文でも、自分だったら、その登場人物たちをどんな目に合わせてやるかって話で盛り上がってました。
そんな中、一人、この物語が「好き」と書いたGくん。
普段から作文を習いにきている彼は、流麗な文章でもって、「ダークサイド」に落ちた人間は皆キレイに復讐されてるんだから、むしろ痛快な物語じゃないかと反論しておりました。僕もどちらかというと、そう思ったんですけどね。。。

一方、低学年は『おばけリンゴ』という絵本を読みました。
これは貧乏ぐらしを強いられていたワルターという男のリンゴの木に、異様に大きなリンゴがなって。。。。という話なんですが、子どもたちの反応が面白かった。
これは、大人が読むとおそらく、巨大化していくリンゴが、主人公の欲望とかを表してるんだろうなあ、といった感想を持つと思うんです。
ところが、

「こんなでっかくなったんやったら、最初からカットして市場にもっていって売ればいええやん? こいつアホなん?」
「そもそもこいつ、働く気ないやん、だから貧乏なんやん」
「あ、竜でてきた! 俺、竜大好きなんよなあ。背中乗りたい。。。あ! 退治されてもうたやん! 俺、背中乗りたいのに!」
「なんかめっちゃ顔色の悪い王様でてきた!  俺、こいつ好きやわーおもろい顔したはるわー好きー」

等々。。。なぜか、めっちゃ物語の細部に反応しておりました。。。さすがは我が生徒たちです。

でも、ね。
これでいいいと僕は思うんですよね。
小説や物語の楽しみ方は人それぞれ。
決まりきった解釈をしたり、メッセージを読み取る必要はありません。いや、むしろそんなことを強要するや否や、読書は「学校国語の授業」のような「お勉強」に堕してしまうものなんです。

小説は、その作者すら、実は特定の意味やメッセージを込めて書いているものではありません。
そりゃ、ある程度のテーマはもって書き出すでしょうが、それこそ物語の細部に、思わぬ「意味」が宿ってしまうものなんです。
その、どの部分に反応するかは読者自身。
だからこそ、年を経て再読した小説に、思わぬ発見があったりするものなんですよね。

この「読書のワークショップ」。
人数が減ろうが増えようが、今後も長く続けていく予定でいます。
そのうち、冒頭に面白い長編小説を紹介したり、あるいは逆に生徒に紹介してもらったり、ということもレッスンの中に取り入れていく予定です。
それ以外にも、こういうこともしたい、ああいうこともしたい、といろいろ企画はあるのですが。
まあ、そうしたことは多少慣れて、レッスンのペースがつかめてからですかね(なんといっても、今のところ大幅な時間延長にならないようにするだけでも大変な感じ)。

ともあれ、しばらくは僕自身もレッスンを楽しみたいと思います。
それでは、それでは。